
人間の脳のなかには、前頭前野と呼ばれる非常に重要な働きをしている場所があります。子どもたちでいえば、“生きる力を出す”というような、人としてものすごく大切な能力が、この前頭前野に宿っているんです。
私たちは、脳機能イメージングという最先端の研究を行うなかで、どうすれば前頭前野をたくさん使って鍛えることができるか、その方法を見つけ出しました。これには3つの原則があります。まず1つ目は、読み・書き・計算をたくさんやるということ。2つ目は、コミュニケーションをたくさんとるということ。つまり、だれかとたくさん話をすること、いっしょに何かをやること、これが大切。そして3つ目は、手指を使って何かをつくるということです。
これら3つの原則を上手に生活に取り入れることによって、脳を鍛えることができると考えられます。ですから、ゲームなどの子どもの遊びのなかでも、前頭前野をいかにして使うか、それが科学的根拠をともなっているかというようなことに、大いに注目すべきだと考えています。